面影橋姉妹の日々

突然意識不明になってしまった妹と姉の日々を綴ります

目を覚まして!

妹が倒れてから3週間ほどでクリスマスがやってきました。実家の玄関ドアには、私が前の年に作ってプレゼントしたリースが飾ってありました。部屋の壁には大きなタペストリーも貼ってあります。星空の中を、サンタクロースのそりが飛んでいるデザインで、いくつかの中から、「どれがいいと思う?」と聞かれて、2人で選んだものです。両側には100均のイルミネーションも付けてありました。いつもなら、プレゼントを贈りあっている頃、私は何度も病院に足を運びました。と言っても、コロナのため、面会は週1回15分だけ。やっと面会して、声をかけて、身体をマッサージしても、妹は眠ったままです。ラジオやCDプレイヤーを届けて、聴かせてくれるようにお願いしました。あとは、医師の説明を聞いたり、ソーシャルワーカーとの面談をしたり、紙オムツや着替えを届けたり。そして、わかったのは、低体温治療もステロイドも効果がなかったこと。気管挿管が長引くことのデメリットと、気管切開について。もう有効な治療はないので、長期療養型病院に転院しなくてはならないこと。妹は、まだ60歳で、ついこの間まで、普通に暮らしていたのに、です。そう簡単には受け入れることはできませんでしたが、妹が楽になるなら、と、気管切開の手術を受けさせることに同意しました。そんな中、街はクリスマスや年末の賑わいで溢れていました。父と2人で、妹が生協に頼んであったチキンを食べました。悲しい、思い出したくないクリスマスになりました。

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クリスマスの日。光のはしごが見えました。