面影橋姉妹の日々

突然意識不明になってしまった妹と姉の日々を綴ります

長期療養型病院へ

近年、医療が進歩して、心肺停止から蘇生するケースは増加しているといいますが、その7割が蘇生後脳症になるそうです。脳がどんなダメージを受けているかによって症状も様々になり、妹の場合は、ほとんど自発呼吸がないため、気管切開して人工呼吸器を装着して、静脈から栄養を摂っています。ドラマなどを見ていると、昏々と眠るヒロインが出てきますが、実際には、そんなに簡単なことではないのです。生命を維持するためには様々な処置や装置が必要で、そのすべてにそれぞれ何かしらの合併症などのリスクがあります。更に、ただ寝ているだけでも、拘縮や褥瘡など、多くの問題が起こる危険性があるといいます。私は何も知りませんでした。ごく稀に、奇跡的に回復した症例もあるけれど、それは子供や若い人に限られていて、妹の場合は、80代や90代の高齢者と比べれば年は若いけれど、医師の言葉のニュアンスでは、かえって闘病が長引いて大変だ、ということなのでした。確かに、毎月の入院費は、大きな負担になります。そこで、長期療養型病院は、できるだけ少ない人員による、限られた範囲の処置やサービスを提供し、経費を抑えることで、語弊はありますが、競争し、集客しているのです。そして、高齢化社会の今、そういった病院は、どこもほぼ満床に近い状態なのでした。

妹にとって、どうしたらいいのか、難しい選択をしなければなりませんでした。