面影橋姉妹の日々

突然意識不明になってしまった妹と姉の日々を綴ります

悲しみの中で

妹は、倒れて4ヶ月が過ぎて、眠ったまま61歳の誕生日を迎えました。昨年の誕生日はどうしていたのか、何をプレゼントしたのか、なかなか思い出せません。

突然、妹がいなくなった実家には、何もかもが妹がいた時のまま残されています。飲みかけのペットボトル、よく着ている服、いつも聴いている音楽、買い物メモ… 妹がこれまで一生懸命考えてきたこと、やってきたことは、どうなるのでしょう。本当にもう戻ってこないのか。これで終わりなのか。 私は、悲しくて、胸が張り裂けそうでした。もう話したり、笑い合ったり、一緒に出かけたりすることができないなんて、あり得ない。耐えられない。私はどうしていいかわかりませんでした。

そんな中でも、父のことや、いろいろな手続き、まるくんの世話など、私がしなくてはならないし、留守宅の方も、支払いや、予定のキャンセルなど、漏れがないようにしなくてはなりません。やることがあった方がよかったかもしれないけれど、胸に傷口があって、ずっと痛むような、暗い水の中でもがいているような日々でした。自分の時間を持つために始めた散歩も、そこらじゅうにあって頭をもたげてくる悲しみを一歩ごとに踏みつけて歩くような感じでした。自分でも、この気持ちと何とか折り合いをつけなければ、どうにかなってしまいそうでした。

夕方、散歩の帰り道に、暮れてゆく空がとてもきれいで、家々に灯りがともるのを見ながら、たくさんの人の中には、私のような悲しみを抱えている人がずいぶんいるんだろう。それでもみんな生きているんだな、と思いました。ずっと悲しいまま、これからまた別の悲しいことも起こるかもしれない。そうしているうちに、いつかは私もいなくなる。それまでは、がんばろう。

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