面影橋姉妹の日々

突然意識不明になってしまった妹と姉の日々を綴ります

矛盾

突然、予想もしないことが起こって、自分が昏睡状態に陥ったとしたら… 普段からそんな状況に備えて何かしている人は、そんなに多くないと思います。

うちの場合も、元々、高齢の両親だけが住んでいた家だったため、妹の印鑑、通帳、保険証券や、着替えさえ、どこにあるかわかりませんでした。パジャマも、タオルも、少しでも新しく、明るい気持ちになれるものを持って行ってやりたかったのですが、現実には、必要だったのは、紙オムツやお尻拭き… まさか、私より若い妹のために、そういうものを買い求め、届けることになるとは思っていなかったです。

救急病院から転院してからは、紙オムツも、病衣もタオルもレンタルでした。これは、感染症対策でもあり、病院の都合でもあると思います。そして、やはり、コロナのため、全く面会できない日々が4ヶ月続いています。この間、いろいろな手続きをしなければならなかったのですが、いくつか難関がありました。病院の支払いは、銀行口座からの振替になり、その振替申込書を、本人が自署するようになっています。銀行口座の印鑑が見つからないため、印鑑を変更しなくてはならなかったのですが、これももちろん本人が署名しなくてはなりません。預金を本人のために使うだけなのだからと、やむを得ず、全部私が記入しました。

生命保険の請求書も、自署が必要でした。添付する病院の診断書には、意識障害についての記載があるはずですが、その診断書の発行申込書も、本人自署、または母印を押すこととなっていました。こちらもみんな私が書きました。

幸い、全てパスして、必要な手続きは完了しましたが、途中、悪いことをしているかのように緊張して、挙動不審者になってしまったのでした。

保険については、知らなかったことを担当者から教えてもらいました。保険金を請求するとき、原則は本人が請求するのですが、それができない時のために、代理人を指定することができること。これは、それぞれの保険によるので、一度確認しておくと安心です。妹の保険は、代理請求ができないものでしたが、自分のはできることがわかり、すぐに息子を代理人に指定しました。それから、保険金についても、高度障害の場合の保険金には税金がかかるけれど、死亡保険金にはかからないこと。これも知りませんでした。

後ろめたい思いをしないためには、何か方法があるのかと思い、市の法律相談を受けようとしたら、私が市民ではないため、利用できませんでした。法テラスというのも、時間や場所など、制約が多く、父のことを考えると、無理です。スマホで調べて、近くの弁護士事務所の、最初の30分無料というのを見つけて行ってみました。すると、成年後見人制度というのがあるが、お勧めしません、と。なぜなら、申請しても私や、身内がなれるかどうかはわからず、実際の運用は、煩雑で、不本意になることもあり、費用も時間もかかる、ということでした。

いろいろな法的な手続きや制度は、なんと矛盾だらけの使えないものなのか、もやもやしてしまって、担当のケアマネジャーに言うと、「みんなそういう思いをしている」とのことでした。

これって、どうにかならないものなんでしょうか?