面影橋姉妹の日々

突然意識不明になってしまった妹と姉の日々を綴ります

雑草くん

散歩の途中、いろいろな植物を目にします。店先の植え込みや、庭の草花、道端の雑草などが育っていくのを見て、季節の移り変わりを知ることができます。最近は、知らない植物があると、名前を調べられるアプリがあるので、便利に使っています。

いつも歩いている地元の散歩コースは、渡良瀬河川敷の道なので、冬は赤城下ろしで前に進めないほどですが、夏は、猛々しいほどに夏草が生い茂り、道を塞いでしまうこともあります。それに比べると、実家の周りの散歩コースでは、雑草も幾分おとなしいようです。ある日、空き地で背の高い雑草を見かけました。「あっ、雑草くんだ!」

昨年の夏、妹に、実家のベランダのプランターから、知らない草が生えてきて、どんどん伸びてるんだけど、なんだろう?と聞かれました。アプリで調べてみると、それは、ヒメムカシヨモギという雑草で、地味な花を咲かせる、どこにでもある種類でした。妹は、雑草と聞いてちょっとがっかりしていましたが、情が湧いてしまって、雑草くんと名前をつけて、抜かずにせっせと水をやり続けていました。すくすく伸びて、人の背丈くらいになって、その後はどうしたのだったか、今年は生えてこないところを見ると、種はできなかったようです。

ただの雑草なのに、友達にあったような、懐かしさを感じることもあるんですね。

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去年の雑草くん。