面影橋姉妹の日々

突然意識不明になってしまった妹と姉の日々を綴ります

お墓参り

実家のお墓は、10年ほど前に購入した、都内の納骨堂です。父が働いていたところの近くで、みんなからアクセスが良いところという理由で選び、両親と妹のお墓に、戒名もついています。妹は、当時、離婚を考えていたことと、絶対に夫と同じお墓に入りたくないと言って、3人一緒のお墓にしたのです。6年前に母が亡くなってから、法事やお彼岸などで足を運んでいましたが、コロナが流行り出してからはなかなか行けませんでした。昨年の11月中旬、コロナ感染者が減少していたので、久々にお墓参りに行くことにしました。父には介護タクシーを予約し、群馬のお菓子をお供えに準備して、父と妹と私の3人でのお墓参りを決行しました。その日は実家に泊まって、妹の手料理を食べ、夜は遅くまで飲みながら話し、翌日の午後、いつものようにベランダから見送ってくれる妹に大きく手を振って、群馬に戻りました。あれが妹と直に会って話した最後の日になりました。母が機会を作ってくれたのかもしれません。

スピリチュアルカウンセリングを受けた時、先祖のお墓参りをしてますか?と問われました。あるあるだとは思いましたが、言われてみると、父方も母方も、行っていません。特に父方は今まで一度も行ったことがなく、どこにあるかさえすぐには思い出せませんでした。父方の祖父は、妹とほぼ同じ、60歳で心臓発作で亡くなっています。どこにお墓があるのか、父に聞いてもわからず、記憶を辿って、当てずっぽうで多摩霊園に問い合わせると、あったのです!実家から1時間半くらいで行けそうです。それからすぐに、父に留守番をしてもらって、お墓参りに行きました。やっと探し当てたお墓は、荒れているというほどではありませんでしたが、墓誌もなく、寂しい感じのお墓でした。これからは時々お参りしようと思いながら帰ってきました。こんなことがなければ、本当に縁が切れてしまうところでした。いずれは母方の墓参もして来ようと思ったのでした。

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散歩コースの途中の花屋さん。母も妹もよくお花を買っていました。季節の花が心を和ませてくれます。